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標茶駅(釧網本線・旧標津線)

北海道標茶町~道東における鉄道発祥の地
掲載日2023年8月
(撮影取材日2019年5月)
標茶駅(釧網本線・旧標津線)(北海道標茶町)
 北海道標茶町の標茶駅を取材しています。
 標茶駅は釧網本線の駅です。
 釧網本線は釧路市の釧路駅から釧路湿原をとおり、標茶町、弟子屈町、清里町、斜里町から網走市の網走駅までを結んでいます。
 釧網本線は道東の観光地をめぐる路線でもあります。

 標茶駅は釧路駅から釧路湿原をとおったところにある駅ですが、この駅は「SL冬の湿原号」の発着駅でもあります。
 SL冬の湿原号はレトロ感満載のSLで、1月から3月までの期間限定で釧路駅と標茶駅を走ります。

 上の写真は、標茶駅の駅前から駅舎を撮影したところです。
 駅の出入り口には赤くて丸いポストがあります。
 出入口の上には、大きな「標津駅」の駅名標があります。そこには「SLのふるさと」の文字があります。
 また「道東の鉄道発祥の地」の文字もあります。



標茶駅(釧網本線・旧標津線)(北海道標茶町)
 駅舎をとおってホームにでたところです。
 そこに木のオブジェと「釧網本線の歴史」という題の説明版があります。
 木のオブジェには「SLのふるさと 標茶駅 道東の鉄道発祥の地」の文字があります。駅舎出入口の駅名標と同じことが書かれています。

 北海道の鉄道の歴史は1880年に開通した手宮・札幌間がはじまりとされていますが、それから7年後の1887年に標茶と弟子屈町の跡佐登を結ぶ「安田鉱山鉄道」が開業しました。
 これは弟子屈町にある硫黄山からの硫黄運搬を目的とした鉄道です。
 「安田鉱山鉄道」という名称からわかるように、安田財閥が運営していました。
 そしてこの路線が北海道で2番めに開業した鉄道になります

 しかしながら1896年には、硫黄相場の下落と硫黄山の資源枯渇から8月1日をもって営業を休止しています。
 現在運営中の釧網本線は1931年に全線開通となっています。



標茶駅(釧網本線・旧標津線)(北海道標茶町)
 こちらはホームに展示してあるレールです。
 このレールは摩周駅構内で1999年まで使われていたものです。
 アメリカのイリノイ社製のレールで、製造は1897年12月です。
 釧網本線に施設されていた「一世紀前のレール」として展示されています。
 イリノイ社製のレールは1895年から1901年まで輸入されていましたが、北海道ではあまり発見されていません。



標茶駅(釧網本線・旧標津線)(北海道標茶町)
 標茶駅のホームから、弟子屈・網走方面を見たところです。
 ホームは駅舎側の単式ホーム1つと、島式ホームが1つあります。



標茶駅(釧網本線・旧標津線)(北海道標茶町)
 こちらは釧路方面の様子です。
 島式ホームへの跨線橋が見えます。
 線路は3線です。



標茶駅(釧網本線・旧標津線)(北海道標茶町)
 島式ホームと跨線橋の様子です。



標茶駅(釧網本線・旧標津線)(北海道標茶町)
 島式ホーム側に渡ったところです。
 そこから見る駅名標です。
 弟子屈・釧路方面に次の駅は「磯分内駅」です。
 釧路方面の次の駅は「茅沼駅」となっていますが、駅名を上から貼られたあとがあります。
 以前は茅沼駅ではなくて、「五十石駅」でした。五十石駅と書いて、「ごじっこくえき」と読みます。
 五十石駅は2017年に廃止されました。



標茶駅(釧網本線・旧標津線)(北海道標茶町)
 島式ホーム側から見た標茶駅の駅舎の様子です。



標茶駅(釧網本線・旧標津線)(北海道標茶町)
 その島式ホームの上にある鐘です。
 「標茶駅 ふるさとの鐘」とあります。
 その後ろには木のオブジェもあります。



標茶駅(釧網本線・旧標津線)(北海道標茶町)
 鐘の後にある木のオブジェです。
 そこには「標津線起点 標茶駅」という文字があります。

 標茶駅は、かつて標津線の接続駅でもありました。
 旧標津線は標茶駅と標津町の根室標津駅を結んでいました。
 路線の距離は69.4kmでしたが、1989年に廃線になっています。

 この標津線については、下記から掲載ページに移動します。
2017年6月取材時の標津線はこちらです






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 景勝スポットのほか、北海道の興味深い個所を多数掲載しています。
 掲載個所の中には、簡単には行けないところも含まれていますので、写真だけを見て楽しんでください。






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